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【Y#32】スワミ・アヌバヴァナンダ先生のリトリートin福井(1)

2015年9月16日、羽田空港を午前7時50分に出発。小松空港経由で向かった先は福井。先日お会いした、Chandra Yoga & Wellness齋藤素子さん(以下素子さん)の主催する瞑想リトリートに参加するためだ。2015年9月16日〜19日の開催予定が、日程の都合上2日間しか参加できず。残念ではあるが、その分集中して何かを学べればと思っている。
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初日の9月16日には座学を中心にクラシカル・ハタ・ヨーガ実践、プラーナーヤーマ実践からなった。
本コラムでは座学の内容を中心に紹介したい。
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飛行機とバスを乗り継いで、スタジオにたどり着いたのが、午前10時半頃。その時には授業の開始後30分が経過していた。インド哲学で有名なバカヴァット・ギーターの内容の話でたとえ話を織り交ぜながらわかりやすく説明していった。
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素子さんの通訳も良かったためか、内容がすっと入ってくる印象だった。以下気づいたことについて書きたい。

  1. 人生のゴールを明確にする。参考に、バカヴァット・ギーターでは、人間の目的はスピリチュアルに進化を遂げることが目的。人生のゴールを明確にする例えとして、住所をカーナビに入力するとGPSが作動し、どこに行ったらいいのか明確になるように考えるとわかりやすい。
  2. Quality of your Mind(心の質)はどうか絶えず確認する。何かACTIONを取った際に、その前後にMindが平穏になっているかどうかをチェック。Mindが平穏である場合に初めて、世の中でも平穏になることを実感できる。遭遇する一つ一つの出来事が人生のゴールに対する試験・試練(Exam)と言える。Examという形で備えると、文句をいわず、問題として捉えることなく、挑戦としてみなすことができる。
  3. カルマ・ヨーガには、4つの原則がある。義務を果たす。カルマの結果として幸福を期待するのではなく、どのようなカルマを行うのであれ、幸福として捉えること。行動を傲慢に考えない。忙しくない状態にならないこと(リタイアせず最後まで仕事に奉仕する都いう意味)。→今現在に集中し、幸福を先延ばししないこと。
  4. アーサナやプラーナーヤーマの練習を行うよりも、Equality of Mindが大切。その言葉を直訳すると心の平等化だが、どちらかというと心を平穏にさせるという平衡化に近いと思う。Mindが平衡化させることで、自ずと呼吸や姿勢が整っていく。
  5. ヨーガの意味は、どのような状況であり幸福になることができること。身体から自由になることが一つのヨーガの目的。実際に、人間は「身体の認識がない状態」を経験する。例えば、「麻酔の効いた状態」、「深い眠りに入った状態」と「死」。目覚めた状態でも「身体からの自由を目指すこと」を目指すことができる。スワミジ先生はそれを「Freedom from body identification(身体の同一化からの自由)」と表現。
  6. 身体の同一化からの自由を目指すためにアシュタンガ・ヨガの8支則がある。それは一つに一つ順番に行っていく必要があり、早道はない。
  7. YAMA(ヤーマ、何をすべきでないか?)は5つ。身体と同一化を行ってしまうと、
  8. アムヒサ(非暴力):他人と自分を分けることように考えるようになる。親と子を分けることや自分が傷つくことを他人に対して行うという考えにつながるので、それを避けるためのアムヒサ(非暴力)の実践をする。
  9. サティア(真実の追求):身体、知覚、心のように変化のあるものがあたかも変化がないように見るようになる。変化のないものを通じて、真実の追求を行う。それは「今、ここ」の真実をつかむということ(Hold on to the truth)。
  10. アスティア(必要以上に所有しない):身体というのは親から与えられたものではなく、それを自分のものと所有していると考えるようになる。これから自由になるという意味である。
  11. アパリグラハ(執着しない):エゴは過去の重荷(=執着)を多く背負えば背負うほど大きくなる。高齢者の方がエゴが大きくなるのはその理由。解決策は、過去の出来事(所有・人間関係を含む)に言及することなく自分自身を語ることが一つの秘訣。過去のことを語らないと、過去はやがて消滅していく。世の中が変わっていることもあり、どのようにして世界に対して適応していくのが大事。
  12. ブラムチャリア(禁欲):欲も大きくなっていく。そのための禁欲が大事。

初日の内容を簡単にまとめた。座学の合間に福井市の観光やクラシカル・ハタヨーガ、プラーナーヤーマの実践もできてよかった。実践編については、また別途まとめたい。

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