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【W#159】スリランカ(9)〜オイルマッサージ

シッダレーパ・アーユルヴェーダ・ヘルスリゾート滞在の最終日(2015年6月20日)の朝を迎えた。4日目(2015年6月20日)の施術を終えた段階で(【旅コラムVol.168】参照)、現在アーユルヴェーダのヘルスリゾートで学んだことを振り返っている。今回は、アーユルヴェーダの授業の3日目(2015年6月19日)の模様について簡単に紹介したい。
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私は、ドイツ・ミュンヘンに滞在中にロルフィングと呼ばれるボディワークを勉強することができた(トレーニングの模様については【RolfingコラムVol.101】参照)。ロルフィングは、アメリカ発祥のボディワークで、全10回のセッションから構成される。カラダの構造(姿勢、体形)や働き(歩き)に注目することで、身体のバランスを整えていく。あくまでも治療が目的ではなく、不快な症状(腰痛、肩こり)はその施術の結果として軽減すると考えられている。
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アーユルヴェーダの授業を受けていて最も興味深かったのは、セラピストによる実際にオイルマッサージを使った実演を見ることだった。ロルフィングは主に筋膜に意識を向けて、必要最小限の施術で最大の効果を狙う。一方で、アーユルヴェーダの場合にはリンパ液や血液の循環を最大限にして毒素を排除していくという目的があるため、オイルを如何に身体全体に行き渡らせるか?一人一人の体質によってオイルの選定を行い、繰り返し全身への施術に重きをおく。
例えば、アーユルヴェーダが考える、人間の体質(ドーシャ)の3つ(ヴァーダ、ピッタ、カパ)のうち、ヴァータの場合にはゴマ油、ピッタの場合にはギー油、カパの場合にはヤシ油がベースオイルとなる。
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基本、椅子に座り頭部と上半身のそれぞれのマッサージを行う。その後、ベッドに移り、うつ伏せの姿勢で背部全身、仰向けの姿勢で前部全身のそれぞれのマッサージを経る。この段階で約1時間。ゆっくりのペースで、ツボも刺激しながら行っていく(【旅コラムVol.166】【旅コラムVol.167】参照)。
【旅コラムVol.164】で取り上げたが、スリランカは1年生から13年生までの13年間の教育をへて大学へ進む。11年生のときに8時間の試験があり、パスすると12年生に。大学へ上がる前に英語を勉強することが求められる。その大学に医学部というのがあり、西洋医学とアーユルヴェーダの大きく2つに分かれるわけだ。
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アーユルヴェーダとは、サンスクリット語で、「生命」「寿命」を意味する、「アーユル」と「知識」を意味する「ヴェーダ」を合わせた用語で、生命の科学という意味がある。病に対する医療行為だけではなく、予防法、健康維持、若返り、正しく健康になる亜ための知恵など、「生きるための知恵」が満載だ。
スリランカの現状を見ると、西洋医学の方がお金になり就職口も多いのでそちらの方に殺到するらしいが、一部アーユルヴェーダを勉強する人もいる。今回のシッダレーパ・アーユルヴェーダ・ヘルスリゾートではアーユルヴェーダの医師は3名、それぞれ女性という特徴があった。医師が処方箋を記載し施術の専門のセラピストに伝える。セラピストは、2年間にわたって研修を経て、一人前になるとのこと。今回、デモで人に施術の技術を公開するというのも稀だという。すごく幸運だったと思う。
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4日目の最終日。アーユルヴェーダの医師から4日間のClinical Report(施術内容と体質について)が手渡された。アーユルヴェーダが考える、人間の体質(ドーシャ)の3つ(ヴァーダ、ピッタ、カパ)のうち、私はピッタ・カパ体質が強いと言われた。
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寒さ・暑さにも比較的に強く、鋭い分析力・知性を備えがある一方で、人当たりが柔らかいために他人から信頼が得られやすいそうだ。
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食事も体質に合わせる。ピッタが強い私の場合は、パイナップル、りんご、コーヒー、チョコレート、マンゴー、トマト、酸っぱすぎるもの、炭酸飲料、ワインなどを避けることが大切らしい。取るべきものとしては、バナナ、ストロベリー、パパイヤ、ナス、カボチャ、マッシュルーム、オリーブオイル、魚、卵、アーモンド、緑黄色野菜等が挙げられる。
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これで全日程も終了。スリランカから午前12時近い便で帰国した。
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これから、こういった知恵を自分の生活の中に取り入れて自分の身体のメインテナンスを行なっていきたい。そして、ぜひ来年には2週間はスリランカに滞在し、アーユルヴェーダの醍醐味を感じてみたいと思う。

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