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【B#14】切れ味は内に秘める〜中国古典講座に参加して

毎月一回、中国古典の第一人者、守屋洋先生の中国語古典講座を受けている。今回で、3年目になるが、現在、呂新吾の「呻吟語」を読んでいる。
約400年前の明の時代の官僚が書いた本だが、政争に巻き込まれ、最終的に官界から退いた。その経験が書き留められたのが、「呻吟語」。人間とはどうあるべきか、人生をどう生きるべきか?非常に言葉一つ一つが深く、学ぶ事が多い。

今回、学んだ中で最も面白かったのは、「切れ味は内に秘める」という言葉だった。
書き下し文ではなく、現代語訳のみを紹介すると
「鋭い切れ味は、十分に磨いておかなければならない。ただし、切れ味は内に秘めて、おっとりと構えておく必要がある。昔から、禍を被るのは、十人のうち九人が切れる人物だった。おっとりした人物で禍を被ったのは、一人もいないのである。

ところが、近頃の人物は、ひたすら切れ味の鈍さだけを心配している。これは愚か以外のなにものでもない」
確かに、知的に、論理的に話すと、時に人を傷つけることがある。実際、自分自身、人の話を聞いているのに、問いつめるような感じになってしまい、結果的に人を傷つけてしまったこともあった。
知性というのは、もちろん磨いておくのは大切。難しいのは、内に秘め、鈍くしておくこと。ロジカルシンキング本や自己啓発本では、どのように知性を磨くのか?は書いてあるが、どのように内にそれを秘めるのか?について書いていない。
私も、これについては課題になりそう。う〜ん。やはり中国古典は深い。

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