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【J#48】熊野と伊勢神宮(1)〜熊野古道、大斎原、神倉神社を巡ることで心身がリセットされた。

2018年8月17日(金)、休暇を取り、3泊4日の日程で初めて熊野三山と伊勢神宮方面へ夫婦2名でいくため渋谷を出発。

今年神社巡りをするのは、3度目。新屋山神社(「新屋山神社と忍野八海〜金運神社への参拝+水の音に癒される」参照)と安房神社(「安房神社と房総半島〜金運神社への参拝+海風に癒される」参照)を訪れて以来となる。

最初は、日本の神道の中心である伊勢神宮を訪れることを考えていたが、せっかくなので熊野も!ということで、伊勢と熊野の旅が実現した。

東京から熊野・伊勢方面に行くためには、電車、深夜バス、飛行機の3つの方法がある。電車での移動は4〜5時間かかってしまい、半日移動に使うので、深夜バスか飛行機で検討。8月17日は熊野市観光協会主催の熊野大花火大会が開催されるため、深夜バスが満席。そのため、飛行機で移動することにした。


飛行機は、便数が少ないが羽田から南紀白浜への直行便が日本航空で出ている。
そこで、午前7時20分の羽田空港発、午前8時40分の南紀白浜空港着の飛行機を使って紀伊半島へ移動。

南紀白浜空港に到着後、レンタカーで移動した。当初は、バスを利用する予定だったが、時間に拘束されること、本数が少ないことなどを考え、車での移動となった。1日目の旅を振り返ると、寄り道も多かったので、車で移動できて本当に良かったと思う。

ちなみに、今回のレンタカーは、南紀白浜空港から借りて、伊勢宇治山田(伊勢神宮の近く)で返却のプランとした。


今回は、縁があり、熊野に詳しい人から熊野の行き方について伺う機会があった。

和歌山県側の熊野三山もいいが、三重県側の熊野市の方も面白いよ!といった意見や三重県・和歌山県・奈良県にまたいでいるので、紀伊半島の全体の地図を入手するのは困難等。

俄然興味が出てきたので、いくつかガイドブックを手にとってみた。

その中で、原水音さんの「聖地をたどる旅〜熊野」と植島啓司さんの「歩いて知る・神社と神さま」は参考になった。前者では、熊野三山の廻り方、自然崇拝に関連する熊野エリアや熊野古道の歩き方等、実際住んでいる人からみた熊野が面白かった。

後者は、神社や神さまについて噛み砕いで書いており、熊野についてもスペースを割いて紹介していた。

結果的に、最初の1日半で熊野三山を廻り、残りの1日半で三重県の熊野市付近を巡るというプランに落ち着いた。南紀白浜から熊野三山へ向かうためには、国道を使う。実は、そこを並走してユネスコの世界遺産に指定されている、紀伊山地の霊場と参詣道(さんけいみち)(通称:熊野古道)の一つ、中辺路(なかへち)がある。

せっかくなので、車を止め、滝尻王子から約0.5km程の山道を歩いてみた。

最初から道が険しく、ずっと登り道。ただし、森林に囲まれているということもあり、空気が澄んでいて気持ちよく、マイナスイオンを大量に浴びている感覚だった。




1時間程歩いた後、駐車場に戻り熊野本宮神社へ。

熊野本宮神社には、158段の石段がある。熊野古道を登るよりも急ではないので、難なく上がることができたのだが、熊野に来た場合には、登山用の靴を用意したほうがいいと勧めたいぐらい、よく歩いている自分に気づく。



熊野本宮大社付近でもっとも印象的だったのは大斎原(おおゆのはら)。かつて、熊野本宮大社は、熊野川・音無川・岩田川の合流点にある大斎原と呼ばれる中洲にあった。

しかしながら、120年前の大水害が本宮大社の社殿を呑み込んでしまい、12の社殿のうち、3分の1の4つの社殿がかろうじて残り、現在の位置に移ったという。

大斎原には、日本一大きな鳥居と遺跡のみだったが、鳥居に入る前の稲穂道から風に揺られ、パワーの強さを実感。


古代の人たちは、なぜここに神社を作ったのか?がよくわかるような目に見えない大きな力を感じることができた。

次に、熊野川沿いを車で移動。熊野三山の2番目の熊野速玉大社へ向かった。本日最後となる神社だ。

時間が限られていたので、中をざっと見た後に、車で5分離れた同神社の摂社、神倉神社(かんのくらじんじゃ)へ向かった。

入口は地味な橋があるのだが、奥に進むと階段が。

何とその石段が538段(標高120メートル!)もある。

すごい険しい石段で、どこまで続いているんだろう、と思わず息切れてしまうほどの高さ。


登り切ると、入口が見えてくる。

奥へ進むと、ゴトビキ岩という大きな岩が鎮座している。

ここでも石の力強さを感じることができて、心身が浄化されるような感覚になった。

そして、最後に湯ノ峰温泉で宿泊(民宿のくらや)で1日目が終了。



熊野三山の近辺は、自然が本当に豊か。石段が多かったので、無我夢中で登った結果、自分の抱えていた無意識のストレスや疲れが解消して行ったのではないか、そして、その結果として、心身ともに浄化される感じがした。

明日は、那智の滝と熊野市近辺の神社を巡る予定にしている。また詳細は本コラムに書いて行きたい。

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