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【Y#62】人間力をどのようにして高めるのか?〜内観を通じた気づき

2017年4月22日(土)、青山学院大学の元教授の石井光先生(以下石井先生)による2回目の1日内観をセッション・ルームZEROで開催(MY WAYの溝口陽介さんの主催イベント、参加者4人)した。
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1回目の模様については「自分を見つめる簡単な方法としての内観〜瞑想とどう違うのか?」にまとめたので内観の詳細については、ご参照いただきたい。
2回目ということで、今回は父に対しての内観を行なった。前回の母親とは違い、父の場合には、一緒にいる時間は最後の数年間を除けば、仕事が多忙だったためなかなか会うことがなかったため、あまりエピソードが思い浮かぶということがなかった。そのためか、雑念が多く、特に仕事関連についての考えが頻繁に出てきた。
内観が終わり振り返った時に、石井先生が内観の効用について説明。エピソードとして興味深かったのでシェアしたい。
World Baseball Classic(WBC)を日本代表として率いた小久保裕紀監督が、なぜコーチや助監督を経ずにいきなりWBCの日本代表の監督に抜擢されたのか?
メンタルトレーニングの一環として取り入れた1週間内観(合計で3回実践)というのが一つの秘訣で、その監督としての必要な気づきは選手時代に身につけたという。
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他にも、青山学院大学の駅伝メンバーも日常内観(一日を振り返る内観の実践)を行うことで、その後の3連覇へと繋がっていったという。
自閉症を含めて、よくなっていくというところに前回に増して内観について興味を持つようになった。
普段、人間というのは、生まれてから一生、自分との対話を通じて生きていく。外を見ているようで、実は内側の状態によって見る外の世界が異なっている。その内の世界を内観を通じて見直すことで、外に対する見る目が変わり、人間的な成長に繋がっているのではと思う。
私の場合もまだまだ未熟なところがあるが、少しでも人の役に立つように進めればと感じている。
さて、毎月最終金曜日に日本経済新聞のスポーツ欄に連載されている元日本代表のサッカーの三浦知良選手(以下カズ選手)の記事をチェック。毎回、カズ選手ならではの視点がおもしく学ぶことが多い。
2017年3月に掲載された記事は「人間性を高めること」。
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50歳になっても現役を続けるカズ選手。彼から見たプロの世界。差がつくのは、何によるのか?
について記事では、
飛び抜けて優秀な人が集まるのがプロの世界。どこで差がつくのか、日本代表をみても察しがつく。必ずしもすごい俊足や肉体の持ち主じゃない人が代表の主軸になる。人間的に成長したときに、サッカーでも成長しているんだよね、これは。人の痛みがわかる、あいさつ、片付け、日常の心がけ。抜け出したければ、自分の人間性を高めることだ」
という。
そしてその人間性を磨くのには時間がかかるらしい。
ついでにもう1冊本から紹介したい。
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羽生善治棋士と米長邦雄棋士との対談「勉強の仕方〜頭がよくなる秘密」では、入門の基準についてユニークな論を展開している。
「入門の基準は?
まず一番は、その本人の才能。その男の子の30才の姿を読み切れるものではありませんけど、だいたい読んで、これを想定して、少なくとも、四段になれるかなれないかが第一の基準
でも、4段になれるような、なれないようなのは、やったり判断も対応も難しい。そんなとき、私が尺度にしているのは、人間的なこと。まず技術的なものをまず第一にみて、技術面で合格だと思ったら、それから人間的な面をみる。それは母親が父親(夫)を尊敬しているかどうか、この一点。
母親が父親を尊敬しているか?や才能などはすぐにわかるのか?
もうすぐにわかります。技術一般だってだいたいわかるでしょう。なぜ人間的な面をみるかといえば、その人が棋士として存在していることが、プロの世界にとってもいいことで、アマチュアにとってもいいことだ、両方にとっていい、ということでないと困る。自分の周りに幸せな人間が多くて、幸せな人に囲まれていれば、そういう人生観が形成されるのです」
瞑想会・CALM TALK -AIRに参加して〜瞑想について、どこまで脳医科学は解明してきたのか?について学ぶ」で紹介したように、自分の保身で動く私脳と他人のことを考えて行動する公脳をどうバランスさせるかが人間の成長に重要となっていくのでしょう。
最近、早朝のヨガと瞑想、寝る前の日常内観を実践するようになった。是非、本コラムでもその成果について紹介していきたい。
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