【W#86】ペルー(7)〜Lares Trek
2014年12月30日、午前8時、オリャンタイタンポを出発し、午後11時頃ラーズに到着(その途中模様については【旅コラムVol.85】参照)。ツアーへの参加者を含め合計10人(2人はガイド)によるトレッキングが始まった。
開始時の標高は約3,600m。天気は、あいにくの雨。そのため、ウィンドブレーカーの上にポンチョを着た上で歩行開始。2本のステッキは滑りやすい地面を歩く上で大きなサポートとなった。
荷物についてだが、衣服や2泊3日に必要なものは全てダッフルバッグに入れたのだが、防寒具等はリュックに背負う形で移動した。今回ダッフルバッグの荷物制限は一応7.5kg。
ただし、重さを測ることはなかった。今回のトレッキングを通じて、荷物はラマか馬が背負うことになった(参考にラマが背負うことができる重さは25kgまで)。しっかりと青色のビニール袋で包んでいるため、ダッフルバッグが濡れることは決してなかった。
ラマや馬は、トレッキング中に毎回我々を追い抜く形となる。必ず後ろにシェパードがついてどこに進むのかをガイドするのだが、そのシェパードの中には子供もいてびっくりした。
ちなみにトレッキング中は、電気や水道、そしてインターネットもない限られた2泊3日となる。Lares Trekでは、現地に住む子供や自然に接することができる。今回、バスでLaresへ移動中のみならず、実際にトレッキングを行なっている最中でも子供に出会う機会が多かった。彼は笑顔で接してくるので話しかけやすい。
1日目は標高に慣れるため、高低差のそれほどない道を進む。雨も途中でやみ、まるでここは映画、Lord of the Ringsの舞台になったのでは?と錯覚するような風景にめぐり合うことができた。また、ここの標高が3,600-3,700mと富士山の頂上付近にもかかわらず、緑の多さに心が動かされた。
馬やラマの方がトレッキング部隊よりも歩行が早いため、必ず追い抜かれる。
その姿を見るのも本トレッキングの楽しさの一つ。キャンプ地に到着する頃にはテントが張られている。キャンプ地に到着後に荷物を入れ、1日目が終了。触れるの忘れたが、寝袋、薄いソファシート、ステッキ二本で35米ドルでレンタルした。
夕食は、料理人も旅に同行しているので、調理してくれる。テントの中でいただいた料理は本当に美味しくトレッキングを通じてもっとも大きな楽しみの一つとなった。
2日目(2014年12月31日)は、3,700mから一気に4,800mの頂上を目指す。4,300mまで栽培することのできるジャガイモ畑(ガイドによると、実に数千以上の種類があるとのこと!)を見ながらトレッキングは進む。
少し歩いては休憩を繰り返しつつ、午前7時出発してから約5時間半。緑もだんだんと少なくなり、頂上も少しずつ見えてきた。
雨も小降りから、氷、雪へと変化していく。午後12時半。頂上に到着した。
その後、4,800mから一気に3,800mまで下っていった。途中、標高4,000mにしか生息しない木を臨みながら、約10時間にわたるトレッキングが終了。
カウントダウンどころではなく、夕食をとった後すぐに就寝。普通の1日と同じ状態での年末年始を過ごした(まぁ、私自身とって旅が終わった時点で、新しい年となるのでその時に色々と振りかえることができればと思っている)。
3日目(2015年1月1日)は3時間にわたるトレッキングで3,200mまで下った。映画、Lord of the Ringsの雰囲気からジャングルの雰囲気へ一変。アンデス山脈の自然の多様性を改めて感じた。
Lares Trekもインカ道の一つ。インカの遺跡もところどころで残っているが、トレッキング終了前に、宿泊施設と思われる場所にも立ち寄ることができた。
トレッキング終了後には素晴らしい昼食が待っていた。旅中に料理人が捌いた羊を丸ごと1時間半かけて石焼きにする。美味しかったのは言うまでもない。
最後に集合写真でトレッキングが終了した。
明日(2015年1月2日)のマチュピチュ観光のため、バスでオリャンタイタンポまで移動した。オリャンタイタンポ駅からアグアカリエンテス駅への移動及びマチュピチュ観光の模様については次回以降に触れたい。