【W#30】ベトナム(1)〜ホーチミン市内観光
シェムリアップ(カンボジア)を離れ、次に向かった先はホーチミン。滞在期間は、2014年9月18日〜22日の4泊5日間。途中の2日間、ハノイ在住の日本の友人と合流できた。
ベトナムは社会主義国家のため、入国カードや書類が必要なのかなと一瞬よぎった。それは杞憂に終わり、15日間の観光入国の場合には入国カードが不要で滞在期間と次の行き先を伝えれば2〜3分で国境審査を通過できる。
現地に滞在の日本人の話によると、日本人は顔パスに近く他の国だとここまで簡単にはいかないという。ベトナムでも日本のパスポートの恩恵を感じさせられた。
さて今回観光した都市は、ホーチミン市。2014年第二次大戦後にフランスからの独立宣言をしたホー・チ・ミンに由来する名前で昔はサイゴン市と呼ばれていた。サイゴンといえば、第二次大戦後にインドシナ戦争(対フランス)、ベトナム戦争(対アメリカ)を通じて南北に分断された際の南ベトナムの中心地として知られた場所。ニクソン米大統領(当時)がベトナム米軍撤退を宣言、1975年にサイゴンが陥落。1976年より街が作りかえられ、ホーチミン市と呼ばれるようになった。なお、戦争の経緯については戦跡博物館(War Remnants Museum)に当時米軍が使用した軍用機とともに展示されている。
ホーチミン市は、フランスの植民地支配の影響もあり、フランス風の建物もみることができる。今回は街を歩きながら緑の多いホーチミン市内観光を充分に楽しむことが出来た。
ホーチミン市の活気については1900年代初期に完成したベンタイン市場で感じることができる。屋内市場で、観光客向けの土産物のみならず、日用品や食料品などありとあらゆるものがあり、街の活気の一端を感じさせられた。
また、ホーチミン市には、チョロンというチャイナタウンがあり、Wikipediaによると、1975年までには150万人住んでいたのが、中越戦争(1979年)の前夜までに10万人にまで減少。現在は50万人前後まで戻ったと推定されている。チュロンを観光した際に、興味深かったのは、服、文房具、漢方、食品等、業種別に店が出ているところだった(写真は衣服と漢方)。
チュロンにもビンタイ市場という大きな市場がある。ここはベンタイン市場を2〜3倍の大きさにしたもので、ありとあらゆるものが売っている。こちらも数枚の写真を紹介する。
ベトナム全体の人口が約9,300万人、ホーチミン市の人口は640万人(以下断らない限りCIA Factbook 2014年参照)。ユネスコの2000年調査によるとベトナムの識字率は90%を越え、平均年齢は29歳。平均初産年齢が22.6歳(日本は、平均年齢が46.1歳、平均所産年齢が30.3歳)であることを考えると、今後人口や経済が飛躍的に発展することが期待されている。中国に注目するのもいいが、若い年齢と識字率の高い、そして食のおいしいベトナムにも注目が集まってもいいと思う。
次に、印象に残ったオートバイと食について触れる。